アンカーの点検・調査・補修設計に必要な技術の向上を目的としています。

協会について

協会について

法面に打設されているグラウンドアンカーは、今まであまり点検されてこなかったのが実状です。しかし、近年の調査で、アンカーの錆びのメカニズムが判明し、新しいアンカーでさえも錆の進行が確認されたことから、適切なアンカーの維持管理が求められ始めました。

インフラ総点検では、第三者被害想定箇所の抽出が主な目的の1つとされており、アンカーは外観的な変状から被害の可能性を判断することになっています。しかしアンカーの被害は鋼線の破断が原因となることが多く、外観的な変状からではこれらを判断できない特性があります。そのため、アンカーの破断リスクを点検・評価する健全度評価の手法構築が必要となっています。

今後、既設アンカーの維持補修費用がピークを迎えることが予想される中で、ライフサイクルコストを見据えた計画的・効率的な維持管理計画が求められると考え、2013年に「アンカー健全度調査研究会」を設立し、アンカーの維持管理に関する技術的手法の整理・構築についての研究を進めて参りました。

その研究の成果を踏まえ、2016年4月、アンカー健全度調査研究会は、「一般社団法人 アンカー健全度協会」として組織を改編いたしました。本協会の研究成果がアンカーの維持管理を行う際の一助となるよう、アンカーの点検・調査・補修設計に必要な技術の向上と、評価方法の平準化・普及を理念に掲げ、今後さらに公益性の高い活動をして参ります。